夜光貝の作品です(花瓶・カップ・アクセサリー・置物など)
 夜光貝とは,12年前に初任の教頭として宝島小中学校小宝島分校に赴任した時に巡り合いました。
 それまで,木彫を中心にした木工芸を趣味にしていましたが,赴任する先々で新しい素材は無いかと探し求めていました。 小宝島の3年間は,アクセサリーを中心に夜光貝の作品を作っていました。今回,9年ぶりの離島勤務になり,赴任直後の「迎え祝い」(徳之島の風習)で,PTA会長から夜光貝を頂き,私が夜光貝工芸をすることを紹介したところ,早速夜光貝の殻を提供していただくことができ,再び夜光貝工芸を開始しました。
 ここ徳之島は夜光貝と歴史的にも深いつながりがあります(中尊寺の螺鈿工芸の夜光貝は徳之島から運ばれているようです)が,地元の方で夜光貝を磨いている人は多くはないようです。ただ,学校単位や社会教育の活動等で夜光貝工芸の体験もあるので,認知度は高まっているのではないでしょうか。私は,自分の在任中に,夜光貝工芸の体験活動を地域に広めようと,様々な会の自己紹介で夜光貝の話をしています。今年は先ず,総合的な学習の時間に工芸コースを選択してきた生徒に夜光貝工芸を体験させており,この度生徒の夜光貝工芸も完成しました。ページ下の「戻る」ボタンで犬田布中学校のトップページから夜光貝のページへ進んでください。
 生徒たちにが夜光貝を通じて徳之島の良さに気づき,郷土に誇りをもってくれることを願っています。
 
夜光貝の花瓶(左)とカップ(右下)

夜光貝のカップを手に持った状態です。

  小宝島で制作した夜光貝の作品をいくつか校長室に展示しています。
 夜光貝の髪留め(左上:小と下:大)夜光貝のブローチ(右上)です。

  ※金具類は手芸専門店で販売していますが,髪留めのアーチと夜光貝のアーチを合わせるのが一苦労でした。


       
           夜光貝のアクセサリー6点
  左上からイヤリング4点,蝶のブローチ(中央),ピンタイプのタイピン(中右) ペンダント(貝のみ:左下),指輪(中下) ネクタイピン(右下)です。
※ 円形の金具に合わせて夜光貝を成形するのに一苦労
※ 夜光貝の直線的な成形には砥石が便利です。

          
右上のイアリング4点と指輪を拡大 
 
   マグカップを一輪挿しに使用
  校長室には展示していない夜光貝の作品も紹介します。

                 「駿馬」
  夜光貝の軸唇の部分で制作しています。土台は夜光貝の螺塔部分です。一つの夜光貝から削りだしているので,馬と土台の螺塔は一体になっています。分校の文化祭で展示するために作成しました。しかし,この後一か月間は腱鞘炎で苦しみました。夜光貝工芸恐るべしです。
 
                「マーメイド」
  夜光貝の貝唇(ひだの部分)のうねりを出来るだけ生かして人魚の身体と髪の部分を制作しました。これも分校の文化祭用でした。土台部分は,夜光貝の蓋です。
 
   
                    「アシカ」
  夜光貝の貝唇(ひだの部分)の形を生かして制作しました。
  
 

         「夜光貝のペンダント各種」
  夜光貝の様々な部位を使っています。

@「ハリケーン」                        A「三日月」 大きな夜光貝でも平坦な面はそ     B「無題」 夜光貝の螺塔の頂点で
   元々肉厚の夜光貝ですが,その中で          んなに広くありませんが,可能な限り平坦な     制作しています。
  も厚みのある部位を選らんで作成して          面を使いました。最初は直径10センチ程でし     
  います。中央の部分をできるだけ球面          たが落として割れていまい小さく成形し直して
  に近づけて,立体感を出そうと試みました。         います。現在の直径は7センチです。
                       
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